鏡カメラと窓カメラ
Nikon D750 / AiNikkor85mmF1.4S
前日の夜の冷たい雨がまだ残り、寄り添うような椿が印象的でした。
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写真には、自分の内側を表現する「鏡」写真と、自分の外側で起きていることを写す「窓」写真に分けられるそうです。
自分はカメラやレンズによって、撮る写真が違っています。自分の初めての「鏡」カメラが「DP2x」、初めての「窓」カメラは「GRD3」になります。2つとも古いカメラですが、無性に撮影したくなる時があります。GRD3は手放してしまったため、時折恋しいです。
DP2xは、性能の関係で「撮影は晴れの日だけ、被写体に向き不向きがある」という難しいカメラです。そのため下記のことを気をつけて撮影しています。
・撮影は晴れた日(ISO感度100で撮影するため)
・露出は暗め(白飛び回避のため)
・ピント合わせはマニュアルフォーカス(AFが迷うので)
・シャッターは2秒後セルフタイマー(手振れ防止のため)
・ブランケット撮影(白飛び、黒潰れ回避のため)
今どきのカメラだったら、全てカメラがやってくれます。さらに、シャッターを切った後の画像保存に15秒くらいかかります。なので今時のカメラでは考えられない、テンポの悪い撮影になります。
でも、ゆっくり被写体みることで、写真と向き合えていました。そして、シャッターをら切ることを焦らなくなっていきます。
初めての窓カメラGRD3も、便利なカメラではありませでした。ズームレンズも手ぶれ補正もありません。
でも小さいので、毎日のようにポケットに入れて出かけていました。ズームが出来ないから画角を迷う必要がありません。気になったものがあったら、何も考えずシャッターを押す。シャッターのハードルが低いのです。
どちらのカメラも不便で諦めなければいけないことがあるのですが、その諦めが試行錯誤を生んで色んな写真が撮れました。
DP2xとGRD3は違う理由で不便ですが、大好きなカメラです。